裾の始末は足元の見映えを印象付ける大事なポイントです。
シングルはフォーマル、ダブルはカジュアルという位置づけが基本ですが、ビジネススタイルでもダブルは応用できます。
シングル

細めのトラウザーズや礼装はコチラの始末が基本です。
特にビジネスにおいては、シングル・ダブルの決まりはございません。
足の甲の上に少し乗るくらいの、ハーフクッションが最も一般的で汎用性が効きます。
ダブル

ルーツは雨天時に裾が汚れてしまうことから、トラウザーズを折り返すことが流行したことが発祥。
ダブルの効果は足元を折り返すことにより、生地の重みで裾がなびきにくく、シルエットを保持できる利点があります。
3cm〜 4.5 cm幅が一般的。身長やお顔の大きさのバランスで決めましょう。
モーニングカット

足の甲からかかとにかけて斜めにカットしたデザイン。
礼服でもよく見られたデザインですが、一般的に用いられることは現代では少ない仕様です。
参考資料:『 Dressing The Man 』Alan Flusser 著
NGな裾のもたつき

裾はシングルが最もフォーマルですが、シングルであっても裾がもたついていては意味がありません。
裾は全体のスタイリングを締める仕上げと言っても、過言ではありません。
①靴がきれいであること。
②裾から素肌やスネ毛が見えないこと。
③トラウザーズの裾がもたついていないこと。
この3つの要素が相まって、美観を醸し出すことができるのです。
難しいことではありませんので、実践してみて下さい。
社会人としては必須事項ですよ。